Brandish(ブランディッシュ)とは、1991年に日本ファルコムから発売された、アクションRPGです。
1980年代後半、日本のPCゲーム業界では「ロールプレイングゲーム(以下RPG)」が一大勢力として隆盛を誇っていました。しかし、何事においても、隆盛の後には衰退が起こります。RPGの分野も、1990年以降は爛熟期に差し掛かっていました。
当時、PCのRPGは主に2種類に分かれていました。一つはフィールドタイプRPG、もう一つがアクションRPGです。
フィールドRPGとは、キャラがフィールド上を移動し、敵と遭遇すると戦闘画面に移行する、所謂ドラクエ(エニックス)等に代表されるタイプのRPGです。方やアクションRPGとは、有り体に言えば、アクションゲームとRPGが融合したもので、ザナドゥ(日本ファルコム)に代表されるタイプです。
1980年代後半以降これらのRPGは、フィールドタイプはストーリーの重視傾向が強まり、はたまたアクションタイプの方はアクション性重視の傾向が強まっていき、どちらも「ロールプレイング(役割演技)」性の低下を招いていました。そして、ストーリー重視にしようがグラフィックを豪華にしようが根本の骨組みが変わらないため、マンネリ化の傾向はより強くなっていきました。
そんな停滞気味の業界へのカンフル剤の如く登場したのが『Brandish』です。
二次元のフィールドを歩きつつ、敵との戦闘やトラップ回避などはリアルタイム。上記2タイプのRPGが非常にバランスよく融合した、新タイプのRPGといえます。また、その操作は全てマウスによって行われるわけですが、Windows全盛の現在ならともかく、DOSなどのCUI環境全盛の当時としては、これまた画期的な操作法でした。
また、詳細については各作品の解説ページで書きますが、ストーリーが単純で且つプレイヤーキャラが没個性化していることが「ロールプレイング」性を著しく向上させ、プレイヤーがのめりこみやすい環境が出来上がっていました。
これらの条件が相まって、Brandishはユーザやパソコン雑誌などから大絶賛を受けました。そしてシリーズとして第4作まで作成され、現在に至っています。
このサイトでは、この近年希に見る良作RPG『Brandish』のファンサイトとして、各作品の攻略や裏技、独断と偏見による解説、稚拙ながらもBrandishに関わるオリジナルCGの発表、そしてファン同志の交流など、あらゆる方向から『Brandish』という作品にアプローチしていきたいと思います。
EGG等で見かけて最近Brandishを始めた方から初作からのディープファンの方まで、お楽しみいただけると幸いです。
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