『98最後のRPG』と銘打たれた「BrandishVT」及びそのWindows版リメイクの「Brandish4」。
今までのBrandishシリーズとは打って変わって、キャラクターやバックストーリーはもとより、ゲームシステムも一新されています。
4(VT)の最大の特長の一つに『表示システム』があります。これまでのハーフトップビューに代わって、クォータービュー方式を採用しています。これによってキャラクター周りの視界が広がり、初心者にもやさしいシステムとなっています。
しかし。
旧シリーズからのファンの一部や、私のような迷宮中毒者(ラビリンス・マニア)には、緊張感や「迷っている感覚」が感じられない(難い)ため、不評をかっています。
もう一つの特長は、『マルチキャラ・マルチエンドシステム』です。
これは3のシステムを更に進化させたものです。プレイヤーキャラが複数用意されていることは言うに及ばず、それぞれのキャラクターの成長過程で変化する属性(善・中立・悪)によってエンディングが変化します。さらには全マップ中の約半分が、キャラ毎に異なっているという徹底振り。3をプレイした多くのユーザが感じた(と思われる)不満点を、一気に払拭した出来栄えとなっています。
また4とVTを比較すると、グラフィックや音楽のクオリティアップは元より、VTのシステムの一部が簡素化されており、よりユーザが遊びやすい(のめり込みやすい)環境が提供されいます。
ともあれ。旧シリーズからのファンとしては多少不満はあるものの、『Brandish4』は完成度の高いRPGです。Windowsユーザには須く一度は遊んでもらいたいと思います。
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